日本とタイの地方地域を比較しよう!

はっとりです。今日は自分のフィールドワークの経験から記事を書いてみたいと思います。

今回は私のゼミで調査中である滋賀県高島市“マキノ町”とタイの東北部・コンケン地域の“Bahkam village”の高齢社会における地域活性化の取り組みの比較していきたいと思います。(その中に持続可能な発展につながるヒントがあると考えました。)

ではまず各地域の基礎情報から(共に情報量が少ない為、高島市、コンケン県という情報も踏まえていきます)
◯滋賀県高島市
・面積・・・693 km²(県内2番目)の面積。
・百貨店、高島屋の由来となっていることでも有名である。
・人口・・・49,998人 (うち65才以上16,011人 )
・高齢化率・・・32.1%(平成27年4月時点)マキノ地区は31.9%
因みに滋賀県全体の高齢化率は23.9%(全国26.4%)
また、同地域の高齢者に占める要介護認定者率は平成23年度で16.7%
→現在高島市マキノ町は数字から見ても明らかなように高齢化問題が深刻です。高齢者の2人1人は介護が必要な状況です。(よく成り立っているなと感じました。)この状況をマキノ町民は互いに助け合うことで乗りきってきたのだそうです。

〜マキノ町のナイスなポイント〜
⑴町民同士の助け合い精神がある。
・・・高島市には約200もの自治組織が存在し、地域住民同士が助け合いを図りながらまちづくりを行っているようです。(後ほど述べますが、ここが重要なポイントになると思います。)
⑵豊富な自然資源がある。
・・・近くにはマキノ高原という観光地があります。冬季にはスキー場、夏季にはキャンプ、または登山を楽しめます。現在は全国高校総体の登山大会の会場になっていたり、毎年10月にはマラソン大会も行っており、地方行政も魅力を発信する為に精力的に活動していました。
⑶古くからの風情ある建物(寺、神社、家など)が存在しており、そこで行われる伝統の行事を通して、観光客を誘致しようとしている。
⑷移住者の誘致を積極的に行っている。
・・・昨年は約80人の移住者を呼ぶことに成功したようです。→(全国的にもかなり上位だったのですが、順位など忘れました。すいません(笑))
⑸農業分野において国、地方と積極的に連携している。
・・・有機農業など様々な農業プロジェクトを積極的に行っている。立命館大学もこれから連携しようとしています。

〜マキノ町の課題〜
⑴農業分野において後継者を育成できていない。
⑵移住者を誘致できているが、地元住民と上手くコミュニケーションができていないようです。
→地方行政は移住者を誘致したいと考えているが、地元住民は受け入れていないそうです。よそ者は来るな!という考えを持っていらっしゃる方が多いそうです。


◯タイ・コンケン(Muaung district, Bahkam village)
・面積・・・953㎢(Muaung district)
・人口・・・396510人(2013 Muaung district)
・・・Bahkam villageは1259人
・高齢化率・・・19.4%
・その他としてヘルスボランティア高齢者介護をする人が約30人存在する。(タイ全域には、ヘルスボランティア活動をしている人が多数存在する)
→タイのコンケンの農村地域では、若者の都市部への人口流出などにより、急速に高齢化が進んでいる。(地元住民は村に最後は戻ってきてくれると考えているようだが、雇用機会や賃金、住環境など総合的に考えると戻ってくる可能性も高いとは言えない。)しかし、ヘルスボランティア活動が一例のようにタイの人たちはフレンドリーである。それは観光客に対しても変わらず、快く受け入れてくれる(実際に僕は今回3つほど違う村を訪れたが、全ての村でとても歓迎された)、地域コミュニティなど村民同士のつながりはかなり強く、一村一品政策(OTOP)やエコツーリズム推進活動はかなり精力的に行っている。

〜タイ・コンケンのナイスなポイント〜
⑴地域コミュニティが縦関係も横関係もしっかりしている。(マキノ地区との違いは縦関係がマキノ地区は不足していること)
ⅰ.農業生産、販売システムが村単位で行われており、それぞれ担当の農作物や専門があり、効率良くマーケティングを行っている。
ⅱ.地域全体が観光客を快く受け入れてくれる
ⅲ.リーダーの方針に従って住民が地域活性化に精力的である。
⑵村のリーダーがユニーク且つ素早く行動に移している(エコツーリズムにおいてその地域で何を推し進めるかは違う。推し進める製品は違っても、それぞれのリーダーはニーズの変化に対応しようとしていた。具体的には、Facebookを使って宣伝活動を活発化させたり(英語版、日本語版、中国語版など対応している)、日本風、欧米風など観光客の好みに合わせて製品開発したりして、顧客をキャッチしようとしている。
→これらを高齢者の多いタイの村で行っているのだからとても驚きであった。
⑶エコツーリズムをしている多くの村では後継者を育てるために、地元の子供達を相手に体験型指導を行っていた。

〜タイ・コンケンの課題〜
⑴農業分野で後継者不足になる可能性がある
⑵村全体で水不足に陥っておる。
→実際に作物はかなり枯れていました。農民は『今年の収穫量は雨次第』と神に祈るような状況です。このように若者の都市部流出と並行してダブルパンチです。
⑶村に行けば行くほど、言葉がタイ語のみしか対応できない場合が多い。そのため、エコツーリズムを推進するならば、村全体が対応できるようにしなければならないな感じました。
→そのための資金が限られていることが問題にも挙げられます。
タイのコンケンの課題は、不安定な環境と資金不足が問題です。

とこのようにバッと出してみましたが、タイの方が参考にすべきお手本が多く揃っていたように思います。
そしてこれらの情報を通して感じたことは、

『ボトムアップ型の地域コミュニティがかなり大事なのではないか?』

と。僕自身短いフィールドワーク期間で何度も思わされました。資金不足や環境変化におけるダメージよりも地域全体が活性化させる取り組みを行う方が影響は大きいように思いました。僕の訪れた村々は、観光客誘致の面では発展途上の地域が多かったように思うからです。
ここで僕のいう『ボトムアップ型の地域コミュニティ』とは、

地域住民が地域活性化に向けて精力的に活動すること+それがトップ(行政、またはリーダー)と考えがリンクしていることを指しています。

このコミュニティが浸透→後の世代に伝達していった時、質の高い持続可能な発展につながるのかなと思いました。もちろん地域活性化にはまだまだいろんな要素があるのは確かなのでもっと詳しく調査できればと思います。

今回は自分で感じたことと現地の人々の声のみで作成しましたので、資料が存在しません。すいません。この内容関係で情報を持っておられる方がおられましたら是非コメント欄にシェアをお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございました!


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